マイクロソフトで働くエンジニアパパの子育てブログ

英語教育やプログラミング教育などの話題を中心に子育てについて書いています。このブログは私個人に属するもので、所属する企業の見解ではありません。

日本の教育にイノベーションはいつ起こるのか?!IT化はあくまで手段でしかない!

教育現場へのタブレット端末やクラウド環境の導入の話を目にする機会は多いですし、最近はプログラミング教育への過度な期待も重なってか教育とIT技術が同じ文脈で語られることも多いです。

私は個人的には教育現場へのIT技術の投入には大賛成だったりするのですが、それはあくまで手段に過ぎないことを文部科学省も教育現場もしっかりと認識することが大事だと思います。

目的のひとつは、IT技術を導入する場合はこれは基本ですけれど、学校という組織の運営の効率化だと思います。簡単に言っちゃうと、先生や事務の人がやっている作業を効率化、もっと言えば自動化することです。

全部が全部悪ではないですけれど、それでもいまだに紙ベース、電話ベースの業務で学校が回っていることには驚かされることも多いです。これだけITが発展して、それも低価格や無料で使えるサービスも多いのに、やはり公教育の現場だと導入が難しいのでしょうか。もっと先生たちに楽させて、本業である教師業に専念させてあげた方がいいと思います。

もう一つの目的として、「教育×破壊的イノベーション」にも書かれている通り、教育の個別化と生徒主導型への切り替えがあると思います。

もはや従来型の、みんなが机を並べて、同じことを、同じ方法で、同じペースで「教育」される時代は終わりを迎えていると思います。そういうことが必要な場合ももちろんあると思うのですが、道徳的な内容や、実験など物理的なリソースの制約がある分野や、小学校低学年時の対応などに限られるのではないでしょうか。

もちろん個別化すれば、あっという間に従来型の「教師」的な人的リソースは足りなくなるでしょう。そしてそこが技術が活躍する部分になります。タブレットを使い、クラウドを使い、生徒が自分で学びたい分野を学びたいペースで進めていけるようにするIT基盤を確立すればいいのです。

個別に生徒が学ぶようになった際に、先生の役割は従来型の教団からの一方通行型から、生徒の学びを適宜サポートする形に変わっていく必要があります。コンサルタント型とでも呼びましょうか。

そして学ぶためのコンテンツ自体も生徒主導で作り上げられていく世界もIT技術によりサポートできるはずです。というかこれはもはや現代では普通にウェブで毎日起きていることで、我々普通の人が作ったコンテンツを普通の人が日々目にして学んでいるわけです。コンテンツはもはや権威から与えられるものではなく、生徒自体が作り上げていくものになれるはずです。

学びたいことを学びたい方法とペースで学べるインフラ、それを作り上げ同志とシェアする環境や制度が整ったとき、初めて生徒が「すべての教育は洗脳である」でいうところの「没頭」できる学習環境が作られるのではないでしょうか。

教育×破壊的イノベーション~教育現場を抜本的に変革する

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