マイクロソフトで働くエンジニアパパの子育てブログ

英語教育やプログラミング教育などの話題を中心に子育てについて書いています。このブログは私個人に属するもので、所属する企業の見解ではありません。

プログラミング教育で子供たちが学ぶべきなのは感謝の気持ちだと思う

Thank You

私が子供たちにプログラミング教育を通じて学んでもらいたいこと挙げるとするならば、単刀直入に言うと感謝の気持ちということになると思います。

私は現代の便利な生活に感謝しています。安心安全な水が水道から出てくることに感謝しています。冷蔵庫のお陰で食べ物が長期間保存できることに感謝しています。冷えたビールが飲めることにも感謝しています。暑い夏でもクーラーを使って快適に快適に仕事に取り組めることに感謝しています。飛行機に乗って遠い国まで簡単に行けることに感謝しています。

挙げだしたらキリがありませんけれど、こうした現代の便利な生活の礎となっている技術すべてに感謝しています。そしてその技術を発明した科学者や研究者、それをより良くする為に日々働いているエンジニア、ありとあらゆる周辺業務を支えている方々、それらすべての人にも感謝しています。

そして私がそのような感謝の気持ちを持てるのは、そのような方々が生み出し、磨いてきた技術が学校で教えられているからだと思います。理科、物理、化学、科学などの授業を通して今では当たり前となってしまった技術の発明や進化の過程について学んだことにより、それが神様から与えられたものではなく人類が生み出したもので、その技術以前にも人の生活があったことを理解しているからだと思います。

完全にポジショントークっぽいんですけれど、ソフトウェアやいわゆるITと呼ばれる技術は既にこのリストに入るべき、現代の便利な生活を支えている技術です。水道や電気ほど根本的ではないにせよ、もはやITなしで現代の生活を語ることは不可能だと思います。

だからITについて学んでおかないと、それがなかった時代について考察する機会も持てなければ、その技術を生み出し進化させてきた研究者やエンジニアに対する感謝の気持ちも持てません。先人たちが積み上げて来てくれた石の山の高さと強固さに気が付くこともできません。

私はこれこそが義務教育でプログラミングを取り上げる上でのゴールであるべきだと思います。

子供たちの中にはそのまんまコンピューターサイエンスの研究者やエンジニアになる子もいれば、プログラミング教育を通して身に付いた(または身に付くべきと考えられている)論理的思考能力や発想力を活かして別の分野で活躍する子もいると思いますし、まったくこれらと縁のないまま過ごしていく子もいると思います。

義務教育で教える以上、これらすべての子供たちをターゲットにしたゴールが設定されるべきで、繰り返しになりますがそれはソフトウェアという技術に対する感謝、その技術を生み出した人たち、支えている人たちへの感謝の気持ちの醸成であるべきではないでしょうか。

なのでやれScratchだBiscuitだで技術的なことに触れるのももちろんいいですが、少し歴史的なことに触れてみたり、実際に普段の生活の中でソフトウェアがどのような役割を果たしているのかという実例を先生方には是非語ってもらいたいと思っています。それにはそこまで専門的な知識は必要ないはずです。

恥ずかしながら私はガソリン車が動く原理にまったく知識をもっておりませんが、例えばガソリンという液体が気体に変わり、それを爆発させた力を利用して車輪が回っている、というような適当でざっくりした理解であれば持っています(エンジニアなのにこんな理解ですみません。)

ソフトウェアに関してもこんな感じの理解をみんなが持てればいいんだと思います。http://www.yahoo.co.jpってブラウザに打ちこんだら何であんなにたくさんの情報が自分の手元に届くのか、何となくのさらに何となくくらいみんなが理解できることを目指すべきだと思います。

小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ):文部科学省という文章に以下のような記述があるので、文部科学省の方針とも一致していると思います

小学校におけるプログラミング教育が目指すのは、前述のように、子供たちが、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験しながら、身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には必要な手順があることに気付くこと、各教科等で育まれる思考力を基盤としながら基礎的な「プログラミング的思考」を身に付けること、コンピュータの働きを自分の生活に生かそうとする態度を身に付けることである。

これを受けて是非提案したいのが、ソフトウェアやIT分野における社会科見学を小学校で導入することです。小学校のときに社会科見学で工場を見に行ったりしてワーキャー騒いだ記憶は誰にでもあると思いますが、それのIT版をやるのです。

もちろん色々とチャレンジはあります。工場などと違って視覚に訴えるものが少なかったりするのでプレゼンテーションがあまり印象的で無い等は分かりやすいチャレンジですけれど、まあそんなものはいざやってしまえば誰かが素晴らしいアイデアを出して解決してくれたりするものです。

そんな活動を通して、子供たちは社会の成り立ちに関する深い知識と感謝の気持ちを持てるようになるのではないでしょうか。