マイクロソフトで働くエンジニアパパの子育てブログ

英語教育やプログラミング教育などの話題を中心に子育てについて書いています。このブログは私個人に属するもので、所属する企業の見解ではありません。

努力したってあなたの英語の発音はネイティブみたいにならない。努力しても100mを10秒台で走れないのと同じように。

Antimarino Track Field

突然ですが皆さんは100m走のタイムはどのくらいでしょう、またはでしたでしょう?

そんなにはっきりと覚えているわけではないのですが、私は高校の時に計った時に13秒くらいだった記憶があります。私はずっと運動部に所属していたのですが、これは遅い水準です。少なくても俊足プレイヤーとして活躍することは難しい数字です。

短距離走のタイムを努力次第で縮めることはもちろん可能なはずです。ですが短距離走はかなり生まれつきの能力に左右されることが分かっています。よって私が例えば学校で一番の短距離ランナーになりたくてたくさん努力したとしても、おそらく生まれ持って足の速い人たちと競い合ったら結局負けてしまっていたでしょう。

一方で中距離走、長距離走は違います。こちらにももちろん生まれ持った能力が関係してきますが、努力次第では自分より生まれ持った能力が高い人に勝つことが可能です。努力をしていない人に努力をしている自分が勝利することが出来る分野です。素人が頑張ってフルマラソンを3時間以内で完走したりできる分野です。ちなみに私は高校のマラソン大会ではトップ3に入るタイムの持ち主になれました。

このような短距離走的なエリアでいくらもがいてもよいことは少ないと思います。ネイティブスピーカーみたいに英語を話すようになりたくて、発音を良くするために努力するというのはこれに当たると思います。

どれだけあなたが努力しても、帰国子女のようなネイティブスピーカーにはなれません。

「ネイティブスピーカーみたいだねっ!」と言われるレベルに到達することはできると思います。しかしその称賛そのものがあなたが英語のネイティブスピーカーではないということを表しています。

私は英語に関しても高校の時の長距離走のごとく努力をしてきたので「ネイティブスピーカーのようになりたい」、「あんな風に英語を発音したい」、そんなあなたの気持ちはすごく理解できます。憧れがあります。

しかしながら叶いもしない目的の為に、叶ったと自分は思っても本物だとは認めてもらえないそんなものに、あなたの貴重な時間をかけるのは間違っていると思います。

時間を投資するべきは、努力の見返りがある長距離走エリアです。

英語で例えるならそれは語彙の増強の為の努力であり、文法理解の為の努力と実戦であり、多読であり音読であり、文脈に対して適切な言い回しや単語を選び取る力を付ける努力です。

こうしたエリアでももちろんネイティブスピーカーには天賦の才があるようなものですが、努力次第ではネイティブスピーカーよりもきちんとした英語の使いまわしができる、英語の適切な語彙を選べる、文章を深く理解できる、そういうレベルに達することが可能です。

でも高校の時の運動でもそうでしたが、人にはどうしても短距離走的なエリアに強く惹かれる傾向があるようです。上述のように、私も発音に憧れがありますし、正直に言って短距離ランナーの方が長距離ランナーよりもカッコいいという感覚も持っています。

しかし理性を働かせることのできる我々は、努力から得られるリターン(ROI)にシビアになり、どこのエリアに投資すればきちんと見返りがあるのかを意識しながら努力、つまり自分の時間やお金の投資方法をどうするのかを決めていかなければならないのです。