マイクロソフトで働くエンジニアパパの子育てブログ

英語教育やプログラミング教育などの話題を中心に子育てについて書いています。このブログは私個人に属するもので、所属する企業の見解ではありません。

まだ発音で消耗してるの?

Speak up, make your voice heard
ブログを書いている人ならば一度は使ってみたいタイトルをついに使ってみました(笑)煽ってますけれど、コンパクトでかつインパクトもあるタイトルのつけ方で、思わずクリックしたくなる上手い表現だと思います。

しかしまじめな話、日本人は本当に英語の発音で消耗していると思います。英語子育てに過剰な発音への配慮は必要ないと何度か書いておりますが、普通に英語を話すときでも、そんなに発音に神経質になる必要はありません。

「英語が伝わらなくて困った」というとき、問題点は発音でないことがほとんどなのです。それをなぜかみんな発音のせいにして、勝手に発音恐怖症になって消耗しているだけなのです。

発音を見直す前に、以下を見直してみましょう。

声が小さい

これが一番大きい原因です。みんな、声が小さいんです。だから相手が聞こえていないのです。だから伝わらないのです。

皆さん、電車の中で外国の方が会話していて、うるさく思った経験はありませんでしょうか?都市部で電車に乗って行動している人だったら一度ならずそういう経験はあるかと思います。

うるさく感じるのは自然なことで、実は英語を話すときは、日本語よりも大きな声量が求められるものなのです。

考えてもみてください。例えばbagとbackなんて最後のところが「ッグ」なのか「ック」なのかの違いしかない分けです。backの最後なんて特に喉を使うわけでもなく口から漏れ出る空気だけで表現するような音で、こんな微妙な違いは大きな声で発音しないととてもじゃないけれど判別できません。

日本語って母音がたくさん使われるんで、結構ぼそぼそ言っても伝わりがちな言葉だと思うんですよね。でもそれと同じ調子で英語を喋ってると、そもそも相手の鼓膜を揺らすところまで音が届かない場合も多いです。

まずは大きな声で話すようにする、これだけで英語が伝わる可能性が何倍もアップします。当たり前すぎますが、聞こえない声だと絶対に伝わりません。

文脈を伝える力がない

日本で発音の話題と言えば「LとRが言い分けられるか、聞き分けられるか」みたいな話題が多く上がります。確かにこれを区別するのは容易ではありませんし、区別できたらすごいなという気持ちになります。

しかし文脈さえあれば、余程のことがない限り、相手はそれを補正して受け止めるものです。これは英語だけではなく、日本語だって他のどんな言語だって同じようなものです。

例えば以前にこんなことがありました。私の友人に日本語を勉強しているアメリカ人の方がいるのですが、

「quincedaddyさん、"さいこ"ってどういう意味ですか?」

と聞いてきたのです。「さいこ」というと、あの気が狂っているサイコ人間のサイコくらいしか思い当たらなかったので、「それは英語のサイコのことでは?」と不思議に思ったのですが、そのあと文脈を教えてもらうように頼むと、

「彼女に会ったのは、それが"さいこ"だった。」

という文脈だったようで、「ああ、それは"最後"ですね」とあっという間に理解できました。

このように、単語だけをぽんと持ち出して会話をしようとすると、それこそ本当に発音なりイントネーションなりだけで問題を解決しなければならず、あなたの意図は伝わらないかもしれません。

しかししっかりと相手に文脈を伝える力があれば、あなたの発音がどうだろうが相手はその文脈からその言葉がなんだかを理解するのです。

この「文脈を伝える力」というのは簡単に身につくものではありませんし、正直英会話力の根幹と言ってもいいくらいの力だと思います。「自分の英語は発音のせいで伝わらない」という人は、自分がきちんと文脈を相手に伝えられているのかを考えてみるといいと思います。たいていの場合、こういう力が実は不足していて伝わらないのです。

私はlongとwrongを正しく発音することは出来ませんが、それで困ったことはありません。何故なら私がこれらの単語を使うとき、きちんと文脈に乗せて使っているからです。そうすれば、相手はどっちの単語を私が意味しているのかを分かってくれるのです。

無理やり巻き舌にしている

発音の向上の為に努力すること自体は否定しませんが、私は他のことに時間を使うことを推奨します。そしてこの発音を向上するためとしてやりがちな、いわゆる「巻き舌」ですが、正直ネガティブな要素もあると思います。このせいで逆に英語が伝わらなくなる可能性もあります。

下のYouTube動画をご覧になったことありますでしょうか?

この英語ですが、実はよく伝わります。下手に巻き舌をするより伝わります。声も大きくていいです。


分かります。面白いです。すごくコミカルだし、日本人としてこういう英語を話すと恥ずかしいような気がする感覚も理解できます。

しかしながら、英語自体が飯のタネというわけではなく、日々何かの業務の為に英語で話すことが求められている方が、日々現場で英語を話している場合、多かれ少なかれこういう感じである場合がほとんどです。つまりこれこそが正解なのです。

この映像の方はおそらく何度も映像を観て練習したのでここまで流暢なんだと思いますが、普通の会話でもここまで流暢に喋れたならほぼ100点と言ってもいいくらいです。これが目指すべき英語のあり方だと断言します。

まとめ

英語の発音で消耗するのはもうやめましょう。

「声が十分大きいか?」

「きちんと文脈を相手に伝えられているか?」

「無理に巻き舌をして逆に分かりづらくしていないか?」

をまず問いましょう。

これらができるようになって、そしてまだそれでも英語の発音を向上させたい、ネイティブスピーカーみたいになりたい、というのであれば、とことんやってみたらよいのではないかと思います。その労力を他のことに費やす方が有意義だとは思いますが、そればっかりは個人の心情の問題ですからね。