品川で働くエンジニアパパの子育てブログ

英語のこと中心に子育ての記録を残しています

父親がマイノリティ言語を担当するということ

The Bilingual Edge: Why, When, and How to Teach Your Child a Second Language

The Bilingual Edge: Why, When, and How to Teach Your Child a Second Language


先日The Bilingual Edgeを再読していたところ、はっと思わされる個所が二カ所ありました。まずは所謂OPOL(One-Parent-One-Language)について説明している文脈で、著者達が「子供が父親の言語を話さない」という相談をたくさん持ちかけられたという個所です。相談者の子供達の言語状況を詳細に調査してみると、その父親達が一人で子供の相手をじっくりとするという時間は、実に週3、4時間、これは典型的な子供が起きている時間の5パーセント以下、しかなかったという事があるようで、これでは子供達が父親の言語を話さなくても不思議はない、と著者達は結論付けています。その通りだと思います。またもう一カ所。1997年にPearson、Fernandez、Lewedeg、Ollerによって行われた研究によると、子供達がある言語を積極的に話すようになる為には、少なくとも起きている時間の20%をその言語と共に過ごす必要があるということが紹介されていました。これは例えば子供が12時間起きているとすると、2.5時間くらい時間を費やす必要があるという事です。

最初の例でも明らかなように、父親がマイノリティ言語、つまり日本で言えば日本語以外の言語を担当することは、とてもハードルが高いという事になります。子供とゆっくり夕食を取る時間がないとか、家族団欒の時間が持てていないだとか、そういったことが叫ばれるようになって久しいですが、そこを打開しない限りは父親がバイリンガル教育をするのは、まあはっきり言ってしまえば無理なんだと思います。

私はこの状況を実は逆に良い方向に捉えていて、例えば我が家は奥さんが朝が苦手なので娘の朝ご飯等は大抵私が面倒を見ているのですが、英語を話すチャンスだと思えば、忙しい朝に娘の面倒を見るのも楽しみになりますし、糧になります。また会社から何時に出るという決断をするときにも、だらだらと遅くまで仕事をするのではなく、帰ってから少しでも英語で娘と話をしようと思えば、しっかりと退社時間を設定して、そこに向かって集中して仕事をすることもできます。娘を英語に触れさせなければ、という想いが毎日の生活をより充実させたものにしていると言えると思います。週末にがっつりと娘と触れ合うときの楽しみにもなっています。

とは言ってもそんなに恰好いい話ばかりではなく、朝寝坊して娘との朝の時間がなくなってしまったり、いまいち仕事への集中力が欠けて無駄に帰宅時間が遅くなったり、人生とは大体においてそういう要素を含んだものだとは思いますが、日々至らぬ自分を恥ずかしく思います。それに理想的に娘と時間がとれても、正直上記の「起きている時間の20%」は難しいです。今はまだ娘の起きている時間が短く、それこそ12時間くらいですが、それでも2.5時間はぎりぎり難しいです。そして今後だんだん寝なくなってくると、私一人の力で20%を達成するのはまず無理です。これは今後の大きなテーマになると思いますが、やはり第三者の手を借りるなりして、そこを埋めていくしかないのだろうと思います。勿論、仕事場を変えたり、住む場所を変えたりして時間を工面する方法もあると思います。